2016年6月4日土曜日

30万円をバーンと机に置いた男前な彼女の話―免許取得しました



昨年、免許を取りました。
で、免許取得って、通いだと30万くらい費用がかかります。

ノープラン・ノー貯金・ノー免許で高知にやってきた私は
「免許取らないの? 高知では必須だよ」と言われる度に
「うーん。その内に・・・」と流していました。

貯金もなかったし、
自分の人生で免許を取ることはまったくもって想定していなかったので
ビジョンが湧かなかったんですよね。
高知市内だと、クルマなくてもなんとかなるし(当時は高知市在住でした)。

ですが、やっぱり高知市よりもうちょっと田舎に行きたい、と
思っていた私にある日、
友人が言いました。

「よっちゃん、高知で暮らすんだったら免許は必須やで。
 お金なら貸したるから高知市内にいる間に取ってきぃや」

そして、その男前すぎる彼女は、
私の目の前に30万円をドーンと置いたのです。
(なぜかご祝儀袋に入れて笑)


あわわわわ。

男前な彼女は
「返すのは別にいつでもええし、
 飲みに行った時に多めに払ってもらって、とかの積み重ねでもええよ」
と鷹揚です。利子もナシ。

それにしても、
安易に借りてしまって、いいんだろうか・・・???

そこにいた、別の友人は言います。
「イチから30万貯めるのは大変でも、
 借りたものをちょっとずつ返すんだったらできるやろ。
 免許は要るんやから借りときや」

うん、この友も私の性格を知り抜いています。笑
宵越しのお金は持たないというか持てない私。
フリー故、収入は月によって違うのですが、
多く入ったらポーンと旅行行くかなんか買うかで使ってしまいます。
この私が明確な〆切もない状態で、イチから30万円貯めるのは、ちょっと大変です。


ま、お金はちょっとずつでも、返せますよね。
それより、大事な友だちとの関係が歪むのはイヤだなと思った。

でもその彼女は絶対に「貸してやってる」的な態度を取らないことを私は知っていて、
あとは私の問題だけだな、と思い。
「お金借りてるしな・・」って卑屈になっちゃうとか、
彼女の前だとムダに遠慮して欲しいものガマンするとかね。

うん、そんな風にならないように、
感謝は忘れずに、お金もきちんと返しながら、
でも、今までと変わらないでいよう。

そう決めて、
私はえいや、と友人の懐に飛び込むことにしました。



そして通った教習所。

教官から
「決して高速には乗らないように」
「しばらくは絶対に一人で乗らないように」
というお墨付きながら笑、
なんとか、なんとか、免許を取得しました。ふー。


彼女との関係は今も、変わっていません。
毎月、ちょっとずつお金を返しているのですが、
彼女は高い確率でお金を貸していたことを忘れていて笑、
うれしそうにお金を受け取ってくれます。笑
なんて気持ちのいい人か!!
あしながおじさんか!!

この間は運転の練習に付き合ってくれて、
「自分が応援したいと思ったことがカタチになってうれしい」と
言ってくれました。
なんて気持ちのいい人か!!(2回目)


あ、そういえば彼女は、
去年のお正月、いきなり電話をくれたことがありました。
「もしもしよっちゃん? いま、家? んじゃ寿司届けるわ!」

そう言って、20分後くらいに颯爽とクルマで登場した彼女は
重箱に美しく詰められた、にぎり&ちらし寿司(南天の葉があしらってありました)を
私に渡すと「じゃ、次あるから!!」とブーンと去って行きました・・・笑



彼女が作ったお寿司はサイコーおいしくて、
別の友だちとありがたく分けて食べました♡
その年って、人生で初めて、お正月を一人で過ごしていたんですよね。
それはそれで静かに自分と向き合う良い時間を過ごせたのですが、
彼女の存在とその行為がめちゃうれしかったなー。

なお、突然、嵐のようにやって来ていいことをして去っていく姿から、
我が家では彼女のことを“ゲリラ天使”と呼び習わしています。笑



***
話を戻しますと。
無事に免許を習得し、昨年末に四万十に引っ越してきて、
クルマがないと不便な生活が始まりました。

彼氏が休みの日は一緒にいろいろ行けるのでいいのですが、
彼が仕事の日に、
ふらりと一人で遠出できないのがなかなかストレスになります。
そんなとき、第二の男前な女性が現れたのです。


・・・つづく。笑



⇒つづきはコチラ⇒「クルマをもらったお話―第二の“男前な彼女”」

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